フリーホラゲーを呟く会

ホラーフリーゲームの感想を不定期に呟く。時々痛い小説があったり。

ホラーフリーゲーム 感想7

『哥欲祟2ーウタホノタタリ2ー』

・あらすじ

 ある夜に忘れ物に気付き、会社に戻った主人公。

 その日から彼女の生活が少しずつずれていく……。

 

・感想

 実写が苦手な人にはお勧め絶対できない理不尽な怖さのホラーゲーム。

 全体的によくわからない、というのが本音。ノーマルもトゥルーもどちらのエンドもよくわからない、ただ、理不尽な何かで救われない終わり方。

 あらすじが短めなのにも理由があり、会社でどう行動するかでもストーリーが変わります。

 ただの日常が少しずつ歪みます。あれ?あれ?と勘違いかなあと思うことから始まり、明らかにおかしいものが、そして、どんどんおかしなものが……。

 正直自分は苦手なタイプの怖さですが、実写が割と平気な人にはいけるかも。全体的に物静かなので、物音で脅かしてくるので要注意です。個人的にあまり好みではないですが、いい作品ではあります。

 

 

 

『ベルとお菓子の家』

・あらすじ

 北の黒い森には入ってはいけないよ。人食い魔女に食べられてしまうからね。

 子供たちが北の黒い森に入って行かないよう、20年前、「ヘンゼルとグレーテル」は、ヘンゼルとグレーテルはそれぞれ鍋でゴトゴト煮込まれ、串刺しで丸焼きにされた、と絵本が改訂された。

 そんな絵本を眺めていたハンスは、その黒い森の中にあったお菓子の家の中で、誰もいないはずの家で物音を耳にする。その物音がした場所に向かうと、彼は魔女の世界へと引きずり込まれていった……。

 

・感想

 個人的にはこの作品は大好き。童話をモチーフに、グロテスクな表現はあるものの不思議な世界観が魅力的。ハンスの人柄や、ハンスが背負った業、お菓子の家や魔女についての話が奥深くて好きでした。

 全体的に色が鮮やかで、美しい。世界観といい、人間関係といい、あまり語られないけれどよく見えてきます。ちょっと「人体パズル」と似た感じの魅力を感じます。

 BADENDとTRUEENDの二つ。一見どちらもバッドに見えるけれど、最後の最後で感動させてきます。

 ベルちゃんかわいいからもう少し出番がほしかったというか、ハンスともう少し長く行動をともにしてほしかったなあ、というのがちょっと個人的に物足りないところです。

 

 

『怪異症候群2』

・あらすじ

 あの怪異症候群から数ヶ月、神代春子が預けられた神代家の民宿から怪異の反応が出たという。そう聞かされた氷室等は現場へと急ぐ。特務課として彼はこの事件を解決に導こうとするのだが、今度は氷室が「怪異症候群」になり……。

 

・感想

 怪異症候群の続編。一応前作を知らなくてもプレイできる仕様で、前作をやってると細かい人間関係がわかって楽しいです。

 今回も元ネタに忠実に、わけのわからない不気味さを持った怖さがあります。しかし、前作と比べると氷室さんが主人公のせいかアクション要素が強く、逃げるというより倒す。また、人間関係も複雑化し、これまた奥が深いですね。

 「コトリバコ」「裏S区」「八尺様」、そして「リョウメンスクナ」。これまたしゃれにならない怪異ばかり。氷室さんそれでも戦って勝てるんだから何者なんだ、あの人。

 前作よりは脅かし要素も少なく、あまり怖くはありませんでしたが、個人的に面白かったです。

 

 

『螺旋の宿』

・あらすじ

 主人公たちはアオイの叔父のペンションに泊まる予定だったが道に迷い、見知らぬ宿にたどり着いた。そこはずいぶん古びた民宿らしく、誰も見当たらない。電話がないか探し、人を探していくうちに血痕などが見つかり、発狂した幼馴染を追いかける。

 民宿には大量のメモがあり、そこにはこう書かれていた。

「ここには、赤い服の3m以上の身長の女がいる」

 

・感想

 普通に赤おばさんが怖いです。足速いし、でかいし、最終的に四つんばいになって追いかけてくるし、怖すぎます。

「なんか来たなんか来た、何こいつ怖いんだけどwww」

と、なんというか、青鬼感覚。

 主人公は亡くなったお姉ちゃんの守護霊に守られるものの、つかまったらやっぱり死ぬ。ヒナタという小学生くらいの女の子やリンという見知らぬ女性に会いつつ、生存者とこの宿の出る方法を探します。

 発狂し、仲間は死に、狂っていく中、主人公は時間を遡って全員を助けるため奮闘します。

 なんというか、こんなところで時間が逆行し、さらには助からないなんて普通なら気が狂いそうな世界観で、それがまた怖い。誰にも見つからないまま宿に囚われて時空の中に消えていくのがまた怖いのです。

 4,5時間という長いゲームですが、見応えは十分あり、あきませんし、感動しました。

 

 

『HAPPY END』

・あらすじ

 主人公はいつも悪夢を見る。主人公は悪夢に悩まされ、あるカフェを訪れた。カフェのオーナーは主人公にあるキーホルダーを渡す。

 その夜、彼女は奇妙な夢を見る。そこでであった楓と名乗る少年によると、夢の主の望みをかなえなければ出れないという。ほかにいた人々と夢の主を探すが……。

 

・感想

 フルボイス。絵もきれいで、見た目はすごくよかったです。

 一人ひとりが抱える何かは人によって異なります。こんなことで?と思うものでもその人にとっては重大な問題だったりします。だからこそ、誰かがそのことを知り、理解したうえで説得する必要があったのです。

 先生と恋仲になったが、彼が浮気してるんじゃないか不安で不安でたまらない少女、友人に隠し事をされて信用がないのか悩む少女、親のために自らの夢をあきらめてしまった男性、様々な人々がいます。

 彼女らの記憶をただただ辿っていくのですが、普通にいってもBADENDにいきます。

 そこからHAPPY ENDにする。そういうゲームでした。

 キャラクター一人ひとりの性格はっきりしていて、とてもわかりやすかったです。BADENDが若干怖い以外はそこまでホラー要素は強くないかもです。

 

 

今回はここまで