フリーホラゲーを呟く会

ホラーフリーゲームの感想を不定期に呟く。時々痛い小説があったり。

2013-01-01から1年間の記事一覧

憩 4 ~ミズキ~

リクベルトさんっていうの。 昼休み、いつも職場の休憩室。レイナはそんな爆弾発言をかました。 女のあたしから見てもレイナはすごく可愛い。黒い髪が綺麗だし、小柄だし、心底優しいお人好しさんだから、職場の独身男性の中では憧れの的であり、彼女と近づ…

ホラーフリーゲーム 感想5

『ハートレスマンション』 ・あらすじ 大学生の主人公はある日の夜、夢でハートレスマンションという場所に訪れる。そこで管理人を名乗るフードをかぶった人に出会う。管理人から、今日から7日間ハートレスマンションと呼ばれるそこで「案内人」をやってほ…

憩 3 ~ラグ~

お母さんが誰かと付き合います。 ……冗談です、お母さんではなく、お父さんです。 これだけを聞いてしまえば、お父さんがひどい人のように思うかもしれません。でも聞いてください。 お父さんことリクさんは、6歳より前の記憶がない私を拾って育ててくれたん…

憩 2 ~ガド~

さて、と僕は一息つく。姉貴の住むアパートに来るのは何回かあったけれど、こんな風に突然訪ねるのは初めてだ。姉貴は優しいからきっと笑ってしょうがない、とか言うと思う。そんな姉貴に甘えてしまう自分に呆れてしまう。 姉貴に甘え、家出してきた僕は18…

憩 1  ~ヒカリ~

オレが誰かと付き合うと言ったら、お前らはどう思う? それが、リクがオレとラグちゃんに言い放った言葉だった。 一瞬、何を言っているかわからず、はい? と聞き返してしまった。朝に弱いリクの代わりにラグちゃんが作った朝食を食べ、今日は何するかなー、…

WATCHMAN GAME 3

「あったあった」 彗は道の端に落ちていた自分のカバンを拾い、パンパンと埃を払った。まだ買って2,3カ月のカバンに、多少の汚れはあるが、まあ、いい。いずれ汚れただろうし。 カバンの中を確認すると中には、人がいる街にいたと彗が認識した最後の日、…

WATCHMAN GAME キャラプロフィール

・高山彗 高校1年生の男子。 5人きょうだいの長男で、共働きの両親の代わりに一つ違いの姉と一緒に家事をし、弟妹の面倒を見てきた。 何よりも妹弟優先で、自分の時間ができるのは夜中。時間とお金がないので、髪は自力で切っているが、めんどくさがってあ…

WATCHMAN GAME 2

蛇口を捻り、水道の口を上に向ける。最初は若干生ぬるかった水も、しばらく放置するとやがて冷たい水に変化した。彗はそこに自分の口を近づけ、水を貪るように飲んだ。冷たい水は喉を通り、暑さでやられた渇きを潤していく。 きゅっと蛇口を締め、ぐいっと口…

WATCHMAN GAME 1

酷く瞼が重い。眠くて、だるくて仕方がない。 起きなければいけない気がするのに、体は全身で悲鳴を上げている。息が、できないかと思うほどの苦しさを覚える。どうしようもないくらいの不安に襲われ、体が震える。 彗は目を重い瞼を開ける。視界がぼんやり…

ホラーフリーゲーム 感想4

『The Crooked Man』 ・あらすじ 様々な嫌なことを味わい、心が折れそうなデヴィット。 彼は、気晴らしに、と親友たちに家具付きのアパートを勧められ、そこに引っ越した。 しかし、そこの部屋では締めたはずの蛇口が開いたり、突然ラジオが鳴…

最近

ペンタブとTwitterにはまっています Twitterに時々(最近はほぼ毎日)ペンタブのイラストを上げている状態です

この世界に

世の中残酷なこと多いよなあ。 いやあ、別になんてことはないんだけどさあ、ふっとね。 ちょうどいいや、君ら、暇なカミサマのお話を少し聞いて行ってくれる? オレはさ、12歳の時まで別に普通の人間だったわけよ。うん、本当に普通の。普通に田舎の島で、…

NORMAL ABNORMAL 1章 5

「ラグ」 毛布にくるまり、スース―寝息を立てているラグ。ヒカリのケガやらゴゼンのあの攻撃やら大変だったっつうのに、のんきなもんだ。 というか、ラグが誘拐されたからこんなことになったんだが……。 「ラグ」 「……んー……。リク……さん……?」 やっと目を覚…

NORMAL ABNORMAL 1章 4

怒りで笑みが消えたヒカリと、銃を構えるオレ。そんなオレらを見て、奴らはまた笑う。 「オッサンと姫さんは手が早いねえ。オレらが三人でやっていたら、子供なんて大変なことになるのに」 まあいっか、と呟いてバンダナは大剣を抜いた。 「別に、あのガキを…

NORMAL ABNORMAL 1章 3

「とりあえず・・・・・・お前さ・・・・・・」 「お兄さんはゴゼンだよ?」 「・・・・・・ゴゼン、お前、何か別のものになれるか?」 ニコニコとしたゴゼン。ノーマル、アブノーマル以前に、人間かさえ疑うコイツ。ヒカリの技くらいまくって無傷なもんだから大したもんだ。 …

NORMAL ABNORMAL 1章 2

「んで、てめえが言うおもしろいことっていうのはなんなんだ?」 「知りたい?」 「てめえがオレを蹴り起こしたわけをな」 蹴られた脇腹は未だに痛む。コイツに容赦や手加減というものは昔からないのは知っているが、ひどいもんだ。ニャハハハ、と笑うヒカリ…

NORMAL ABNORMAL 1章 1

かつてこの世界は65億の人間が存在した。そして、人間は「種族」として大きく二つに分けられていた。 「ノーマル」 いわゆる普通の人間だ。色が白かったり、黒かったり、瞳が違ったりしたが、彼らの体質に大きな違いはない。 「ノーマル」は世界人口の約8…

Record Of A War In Cross World 17話

ガタガタと揺れる車の中、新米兵士たちが緊張でこわばった顔をしている。まだ訓練を初めて二か月いくかいかないかの状態だから、それは仕方がない。避難誘導で直接関わらないとしても、来たら市民を守らなくてはならない。例え、盾になってでも。随分と新米…

Lua Nova 1章 2

―どうしてこんなことをするの? ―ねえ ―許して!! ―お願いだから…… ―それを返して… * * * * * * * * 生きている人間の声は、非常に頭の中に響いてくる。頭が痛くなるぐらい。相方である店の端っこのテーブルに座ってカメラをいじっている男を見て、…

Lua Nova 1章 1

「ねえねえ、オーナーさん!」 「……なんでしょうか?」 「この店の名前って、どういう意味?」 中学生1,2年生に見える少女。あどけなさをその姿に宿し、無邪気に笑っている。この店の物静かな雰囲気とは合わない元気がいい印象を強く受ける。 一方オーナ…

Lua Nova 

私が若かった時、よく行っていたカフェがあった。 その店は「Lua Nova」と言った。 別にこれと言った特徴はないが、古いが、レトロというおしゃれな感じがする。物静かな場所に建つそのお店には、若めの店主が一人と、常連なのか従業員なのかはっきりしない…

いい子

ねえ、ママ。 僕はその人に手を伸ばす。僕を見ようともしないその人。大きな影で、僕から離れていく。 ねえ、待ってよ、ママ。 僕の目から涙が溢れた。出ない声。泣いてる音しかしなくて、僕の泣き顔はぐちゃぐちゃになるだけ。 僕を待ってくれないママ。い…

ホラーフリーゲーム 感想3

『マヨイガ』&『オシチヤ』 ・あらすじ 『マヨイガ』 母親に連れてこられ、一人知らない部屋に閉じ込められた女の子。そんな女の子におばあさんがおにぎりを持ってきました。お腹が空いた女の子はそれを食べようとしますが、その時小さな声が聞こえてきまし…

ホラーフリーゲーム 感想2

『カノウセイ』 ・あらすじ 主人公のまことはとてもまじめな生徒。どんなに急いでいても、車が通っていなくても、信号をきっちり守る。 しかし、友人の隼人はいつもテキトーで、自分中心、自分がルールなので、まこととは正反対とも言えます。 そんな二人が…

ホラーフリーゲーム 感想

私はホラーフリーゲームが好きです 最初は単純に「ヘタ鬼」というヘタリアと青鬼の二次創作ゲームがおもしろかったので、原作の青鬼が気になってとあるゲーム実況を見、青鬼のそのホラーゲームがおもしろかったのにあります。 他に、うごで一時期Ibという…

ストスト資料3

あらすじ 犯人、哀れ インとエルクは途中迷っている犯人を見つけ、ケンカを中断した。全てはお前らが元凶だ、と言わんばかりに殺気を放ち、インはボールペンを、青葉は腰に持っていたサイレンサーつきの銃を二丁抜いた。あはは、もう、なんていうか、やりた…

ストスト参考資料2

あらすじ インが赤い髪の誰かに飛び蹴りをくらった ってえ、と言いつつ体を起こすイン。痛いで済んで、ケロッとした顔で立ち上がっているあたり、インは只者ではない。 「……なんだ、生きていたか」 そんな不謹慎な言葉を普通に言える人がいる前でインの異常…

ストスト参考資料

ライムs宛て あらすじ 転入早々楓の学園に強盗したてのほやほやの犯人らが警察に追い込まれ、逃げ込んできた それを狙わないわけがなく、学園の人ら総出で捕まえ……るはずもなく、なんとみんなで楓の力量をみるという名目で楓一人で犯人全員の捕獲を命令 し…

知らない君

―いつかきっと終りはくるさ ―どんな状況だって生き残ってやる ―外の世界がどうなのか、お前は気にならないのか? ―外の世界に出よう ―お前と一緒に ひょいっと訓練場を覗いてみる。若い連中が今日も元気よく返事をし、厳しい訓練を受けている。この光景は何…

臨時収入

今週のお題「臨時収入が10万円!何をする?」 ほうほう……これはまた中途半端な額が来ましたね いや、こういうのは好きですよ? 100万円、1億円よりはまだ現実的ですし 私なら恐らく、ゲームソフトを何本か、漫画、あとは文具関係に費やします 文具関係と…