フリーホラゲーを呟く会

ホラーフリーゲームの感想を不定期に呟く。時々痛い小説があったり。

ホラーフリーゲーム 感想5

『ハートレスマンション』

・あらすじ

 大学生の主人公はある日の夜、夢でハートレスマンションという場所に訪れる。そこで管理人を名乗るフードをかぶった人に出会う。管理人から、今日から7日間ハートレスマンションと呼ばれるそこで「案内人」をやってほしいと頼まれる。

 なんでも、そこには想いを残して死んだ者がいて、想いを遂げるために現世にいる誰かをそこに連れてくるという。呼ばれた方「迷い人」を、「壊したがり」と呼ばれる存在から守りながら、呼んだ死者に会わせるのが案内人の役割という。

 いやいやながらも引き受けた主人公は、迷い人と出会い、そして、迷い人とマンションにとどまった魂との思い出を見ていく……。

 

・感想

 個人的に超良作。ベタな話なのに、ベタな話だからなのか、とても泣けます。切なくて、感動もして、よかったね、と思えます。迷い人とは最初、なんだコイツ、と思うような人も何人かいましたが、その人の話を聞いていくとだんだんその人も好きになっていきます。

 ホラー、というより、ホラーっぽいいい話かもしれません。

 父と娘、妹と兄、祖父と孫、妻と夫……。それぞれの親密な関係で紡がれていく物語が、個人的に大好きでした。

 その反面、壊したがりが若干エグイ。なんじゃこれ!?と思うそんな人間?に追いかけられるって……。ゾンビ人間梅田さんが一番マシでした。マリア様が怖すぎる。何か言ってるのがトラウマなんですけど。

 軽く7,8時間分あるフリーゲームにしては長いゲームでしたが、謎解きが全く飽きませんでした。また、ストーリーにはあまり関係がない人らのおまけの話のようなものも楽しめました。

 いい出来です。

 しかし、真エンドのハードさがヤバかったです……。おまけっぽいからいいのかな……。

 

 

 

『eversion』

・あらすじ

 ない。

 

・感想

 アクションゲーム。マリオのように敵を踏んだり、空の色が若干変わるところであるボタンを押して状態を変えたりと、アクションゲームとしてはおもしろいです。敵もピタッと止まったり、雲に乗れたり、植物が邪魔で通れなかった部分も通れるようになったり、普通にねおもしろいんです。

 ただ、最初、すごく明るい雰囲気で始まって、ホラー要素が皆無なんですよ。ところがどっこい、進めていくうちにどんどん雰囲気が……。なんじゃこれ……。

 明るい雰囲気から一気におどろおどろしい雰囲気になった時はヒッとなりましたね。ブロックが笑顔だったのが、急に真っ黒な目のぐにゃぐにゃした感じなったり、クリボーみたいな敵キャラが一つ目のなんかうねうねしてる紫の物体になったりしてます。

 途中から血が出たり、スコアが物凄い勢いで変わったり、鼓動が聴こえたり、英語で何かのメッセージが出たりと怖い要素は満載。

 タイトル画面で騙された感が素晴らしいです。アクションとしてはおもしろくても、立派なホラーだと思います。

 

 

 

『いりす症候群』

・あらすじ

 キャンプに来ていた大学生三人。大学生の女の子は夜に……。

 

・感想

 一応あらすじは書きましたが、実際は即死系物理パズルゲーム。何か豆腐のようなものなどを使い、図形を消していくというゲームです。

 一見、ストーリーはなさそうだし、うさぎの衣装を着た女の子が可愛いなー、ぐらいです。しかし、アルバムを見てみると写真が増えていて、そこには三人の会話があります。それに付け加え、ゲームをやっていくうちにテキストファイルも出現してきます。回数を重ねたり、スコアを伸ばすことによって更にストーリーを読むことができる、結構斬新なゲームです。

 怖さ的に言ったら、狂気じみた感じでしょうか?うさぎの女の子も、大学生3人のうちの一人も、ひどく狂気じみていて、じわりと怖いです。

 個人的に音楽がいいと思いましたね。曲名がぼっちの人の心を斧で傷つけてきますけど。

 

 

 

『人体パズル』

・あらすじ

 人が失踪する事件を知らなかった主人公※※※※。ある日、彼女は血まみれのベッドの上にいて、消えた友人を探し始めますが、そこの空間には大量の人間の死体が……。

 

・感想

 グロ耐性がある人にはいいかも、ですね。最初、人の脳に根付いている植物や、顔が抉られた男性っぽい人影に気持ち悪くなりましたが、慣れてくるとそうでもない。感覚としてはなんとなく、抽象画の世界に迷い込んだ感じの不思議さでした。ゆめにっきに似ているかもです。

 ゲームオーバーはありませんが、行動によってエンドが変わってきます。真実が分かった時、※※※※が哀れで仕方ありませんでした。どうしてこんなことに……。

 出来はまあまあ、ですが、個人的には好きな部類です。

 それにしても、名前が酷いw

 

 

 

『つぐのひ』

・あらすじ

 男子中学生、女子中学生、小学生女児。彼らの通学路には何か得体の知れない物がいて、日常を侵食してくる。

 

・感想

 侵食系ガッツリ怖いホラーゲーム。絵柄は妙にリアルで、得体の知れない何かの姿や声がトラウマ。ダメだ、これは、ガチで怖いwww

 現在、三話まで出てますが、ガッツリ怖いのは二話、じわじわと得体の知れない気味悪さ胸くその悪さだと三話ですかね。電柱ガ増エテイクノハ、ゾワットシタヨ。

 歩かせる、周りを見渡す、上を向く、振り向く、など、操作はそこまで多くありません。そして、矢印通りに動かすとノーマルエンド、あるタイミングである行動をすると、裏エンドになります。

 ノーマルエンドの理不尽なバッドはなかなか日本らしいかも。裏エンドは色々酷いのでノーマルエンド後、確かめてほしいですwノーマルがノーマルだけあって、裏が本当に酷いw

 

 

 

『Alice in Halloween town』

・あらすじ

 ハピネスタウンではハロウィンの日に雪が降る。

 そんなハロウィンで盛り上がる街の中、アリスは人気がない場所でかぼちゃ頭の男に出会う。かぼちゃ頭に誘われ、男の魔法で知らない場所に飛ばされたアリス。そこはお化けとお菓子がいっぱいの、「ハロウィンタウン」だった。

 

・感想

 自分のことしか考えてない、そんな自己中心的なキャラクター達。それでもいい人もいるし、うざい人もいるし、まともかと思ったら全然違ったり。そんな豊富なキャラクター達の魅力がたまりませんでした。

 それに加えてデザインがとても素敵。個人的にちとせちゃんやオリバー&チェルシー姉弟、ニックとビビアナが大好きです。マゲさんのあの食えない毒舌女も好きでした。

 一周目で4エンド、二周目で4エンド、三周目で2エンド、バッドエンドが2つの、計12エンド。いい話で終わったり、救われないまま終わったり、結局現世で帰れなかったもののハロウィンタウンで楽しんだり、ぞっとさせて終わったり。バリエーションも豊富。

 ただ、ちょっとな~、と思うのは重要なところでのバグが非常に多い。どうでもいいところでのバグは別に楽しいですが、ちょっとな~……数段階の作業を飛ばしてとあるイベントにいけるのはな……。

 何がびっくりって自分の部屋入ったら骸骨があったり、部屋でたら二階のはずが三階にいたり、骸骨調べたら何か最終的なイベント起きちゃったり、役員さん&ニック&ビビアナエンドで終わるはずが、オリバー&チェルシーエンドになってたり。

 謎解きで鍵番号当てるやつも、何故か正しいのに開かなかったり(公式サイトにて、謎解きの鍵部分はミスで、●●●●で開くとあった)など、ちょっとそこはイライラ。

 それ以外はデザイン、音楽、ストーリー、いい出来だと思います。とりあえずちとせちゃんに救いを下さい……orz